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動脈硬化の原因である「脂質異常症」

動脈硬化の原因である「脂質異常症」

最近、患者数が増え懸念されている生活習慣病の一つが脂質異常症です。コレステロールが高めだったり中性脂肪が多いなど血液中の脂質の数値が異常になる病気です。コレステロールや中性脂肪という言葉は誰もが一度は耳にしたことのある言葉で、かつ誰もが気にしながら生活しているのではないでしょうか。

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脂質の役割

血液の中に溶けている脂質には、中性脂肪やコレステロール、リン脂質、遊離脂質があります。中性脂肪には、糖やタンパク質の2倍以上の熱量を出すエネルギー源があり、コレステロールは細胞の材料となって体を作るなど、これらの脂質には生命を維持するための大事な役割があります。しかし、食事から摂取する脂質の量が多すぎたり、体の中で脂質の運搬が上手に行われなくなったりすることで、血液中の脂質の量が異常になってしまいます。

以前は高脂血症と呼ばれていた

脂質異常症には、高LDLコレステロール血症(動脈硬化に関係が深いLDLコレステロール、いわゆる悪玉コレステロールが多い状態)、低HDLコレステロール血症(動脈硬化を防ぐ働きをもつHDLコレステロール、いわゆる善玉コレステロールの値が低い状態)、高トリグリセライド血症(動脈硬化と関係が深いトリグリセライド、すなわち中性脂肪が多い状態)の、3つのタイプがあります。
以前は高脂血症と呼ばれていましたが、LDLコレステロールについては数値が高い場合も低い場合も問題となることから、脂質異常症という名前が用いられるようになりました。しかし現在でも、高脂血症という呼び名が使われることもあります。

放っておくと怖い脂質異常症

脂質異常症の原因の8割は生活習慣に関係しています。脂肪の多い食事や食べ過ぎ、過度の飲酒や運動不足などが原因として考えられます。中性脂肪やコレステロールの数値に異常があるからといっても特段自覚症状はありません。しかし、だからと言って放っておくと命の危険もあるほど恐ろしい病気です。一番大きく関係してくるのが、動脈硬化です。悪玉コレステロールが血液に溜まると血管は硬く、脆くなり、そして血流が悪くなって血管が詰まります。この症状が、脳で起きたら脳梗塞、心臓で起きたら心筋梗塞と、皆さんがよく耳にする日本人の死因上位を占める恐ろしい発作となります。
動脈硬化の原因には高血圧や糖尿病などもありますが、脂質異常症は特に重大な危険因子です。このような状態に陥らない為にも、日頃から暴飲暴食、過度の飲酒などを控え、適度な運動を心がけましょう。

身近に潜む病気を知ろう